KGS囲碁日記、 囲碁4コマなど
囲碁のブログなんだけど、将棋の話から。
先崎学という将棋指しがいて、私もファンである。
と言っても私は普段将棋は指さないので、
将棋内容がどうとかはさっぱりわからないのだが、
この人の書くエッセイやコラムのファンなのである。

NHK囲碁講座のテキストを購読されている方なら
よくご存知だと思うが、この中にも「桂馬の両アタリ」
というエッセイを連載していて、これが面白い。
今月号は「手つき」の話で、「あるある」とうなずきながら読む。
初心者の頃、NHK杯を観ていて不思議だったのは、
「何故あんなに、“パチリ!”といい音が出るんだろう?」
という事だった。
そのうち、下の石に接触させているんだという事に気づき、
一時期私も、碁の勉強そっちのけで、
音を立てる練習をしたものである。
力加減で、“スカッ!”となったり、
逆に石が、おはじきみたいに盤外に飛び出したり、
コツが解るまで、けっこうやった。
確かに、良い音がすると良い手を打ったような
気がするのである(錯覚だけどさ)

話がそれた。
わたしが常々思うのは、将棋界にはこうした名文家が多いなあ
という事だ。 先崎学を筆頭に、
河口俊彦(「月下の棋士」の棋譜監修もやっていた)
や、大崎善生(「将棋の子」←泣けます)、団鬼六、
米長邦雄の人生論なども面白い。
翻って囲碁界はというと、パッと名前が思いつかない。
これが寂しい。

海老蔵がどうしようが、麻木久仁子が誰と不倫しようが、
「どーでもえーわ」の私だが、
プロ棋士達のエピソードには興味津々だ。
「加藤一二三は、昼食に必ずうな重を食べる」とか、
「三浦弘之が知人の結婚式に出席した時、
 誰とも口を利かず一人詰将棋を解いていた」
等の話は、私を喜ばせる。
やっぱり変わってるなあ…
と嬉しくなる。

囲碁界にもこうしたエピソードを伝える本が無いわけではない。
しかし将棋に比べて圧倒的に少ない。
「囲碁の人ってどんなヒト?」(内藤由起子 著)の中に、
石倉昇が、河野臨との対局を振り返るうち、
「自分には、こんな手は一生思いつかない…」
と言って泣き始めた…という話があり、私は胸を打たれる。
あの石倉先生が…と私の胸は熱くなる。

もっとこういう話が読みたい。
もっと聴かせてほしい。
もっと物語を。
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【2011/01/23 11:01】 | 囲碁一般
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