KGS囲碁日記、 囲碁4コマなど
5月の末に、最近私の一押しの漫画家 史群アル仙さんの
ライブペインティングを見るために大阪まで行った。
その話を、書こう書こうと思いながらついに1ヶ月。
賞味期限ぎりぎりといった感じになってしまった(汗)

それというのも、4コマ漫画(へなちょ碁)に手一杯で
それどころではなかったからである。
仕事の傍ら描いているのを差し引いても
自分でももどかしくなる程に、私の制作ペースは遅い。
それもそのはずで、下書きの段階で何度も何度も
描き直しているからである。

えぇーーっ! こんな絵で!?

とか言わないでいただきたい。
ダンディ、これでも精一杯なんだ。
(Copyright (C) ダンディ坂野)

何度も消しゴムをかけるあまり紙は黒ずみ、
時に描き直し過ぎて、何が正しい線なのか分からなくなる始末。
4コマ漫画でゲシュタルト崩壊。
どうにも締まらない話だ。

天才のやり方は違う。
大阪で私はそれを目の当たりにした。

史群アル仙
即興 BIG漫画 ライブペインティング

写真撮影OKとの事なので一杯撮らせていただいた。

2015arusen01.jpg
下書きなし(!)でいきなり颯爽と描き始め…

2015arusen02.jpg
色んな個所からばらばらに筆を入れてゆき…

2015arusen03.jpg
しかし、最後は完璧な一枚に仕上がるのであった。

この間、約45分。
神技を見ている様であった。
天才の筆に迷いはない。
きっと最初から頭の中に完成品が
鮮明に見えているのではないだろうかと想像する。

こういうのを目の当たりにすると、
私の絵がまずいのも碁が下手なのも全て、
脳内に鮮明なイメージを捉え切れていないから
なのではないかという気になってくる。

プロ棋士にしても、瞬時に何十通り(何百通り?)の
変化図が頭に浮かび、しかもその中で
複雑な攻め合いを読んだり、地合いを計算したり…
いったい、こういうのを、私の様な凡人はどう捉えれば
いいと言うのだろう。
彼らの頭の中を覗いてみたいと思うが
残念ながらそれは叶わない。

…ところがである。
もしかしたら近い将来、そんな事が可能になってしまうかもしれない
という話が最近読んだ本の中にあった。

「フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する」
(ミチオ・カク 著 ・ 斎藤隆央 訳)


脳科学の最先端のリポートである本書には、
「念力で物を動かす」 「コンピュータに感情を持たせる」
果ては、「意識をデータ化し、レーザー光線に変換して
宇宙など遠方に送る」
など仰天ものの研究が数多く掲載されている。

この中に、「心の中の映像を読み取る」
というものもあり、強く興味を魅かれる。
実際、この技術は実用化されつつあるらしい。

2015mind01.jpg

左が被験者が実際に見ている映像、
右が被験者の脳内の血流をMRIでスキャンし、
その情報を基に映像を再構築したもの。

うわ!
粗い画質ながらも結構いい線いっている。
ちなみに、夢を録画するビデオの作成にも
すでに成功しているらしい。
将来的には解像度も上がり、本当に棋士やアーティストの
頭の中を見られる日が来るのかもしれない。
それどころかこの本には、
将来、脳に人工的な記憶をインプットし、
ファイルを記憶にダウンロードする事で、
どんな分野の達人にもなりうる可能性についても言及している。

でもねぇ…
それ、バラ色の未来か?
凡庸な私は、アル仙さんやプロ棋士たちの様な
非凡な才能が自分にもあればと願う一方、
自分など思いもよらない圧倒的な力で
私を驚愕させてもらいたいと願う
アンビバレントな二つの思いを抱いている。
クリック一つで超人になれる未来。
そりゃ、きっとひどく退屈な未来なんじゃないのかな?


(追記)映画 「セッション」 を観てきました!
音楽がテーマの筈なのに、スポ根?
いや、サイコホラーの様ないかれっぷりな展開。
音も映像もシナリオも圧巻の一言。
映画館で観て本当に良かったと思える衝撃の作品でした。
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【2015/06/27 12:12】 | 雑談
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