毎年、この時期に今年の目標など立てたりするのだが、
今さらなんだかなぁ…という気もしないではなく、
いや別に、
「KGS [2k] 到達!」
を目標に掲げても良いのだが、
去年も似た様な事を書いたような、
いやその前もそうかと思い返すに、
俺、全然進歩してないよね…
と情けない気分に陥ってしまうのである。
以前、某ブログで
「毎日欠かさず練習したとしても
上手くなったと自覚するのに年単位」
という言葉を見つけ、深く共感したものだが、
(瑞穂さん、お元気でしょうか? ブログ再開お待ちしております)
年単位で考えても、進歩したとは到底思えず、
そればかりか右肩下がりの最近のランクグラフを
見るにつけ、
「たとえ降級してもへこたれない強い心を持つ!」
あたりが目標としては妥当なのではないかと思われ、
それにしても、自分で掲げておいて、
それ、目標かぁ?
と突っ込みたくなる様な志の低さ。
へっぽこである。
話は変わるが、最近こんな本を読んだ。
「勝負する心 李昌鎬(イ・チャンホ)自伝」
囲碁ファンならご存知、韓国で「神算」の異名を持つ
李昌鎬の自伝である。
この人の躍進した時期と日本囲碁界が凋落した時期は、
ほぼ重なるため、日本の囲碁ファンとしては
読んでて面白くない部分もあるのだが、
謙虚…というより誠実な人柄が、
行間から伝わってくる文章で、
非常に清々しい読後感であった。
この中に、「赤い女王効果」(「赤の女王仮説」ともいう)
についての記述があり、印象深かったので少し引用する。
「「赤い女王効果 red queen effect 」という言葉があります。
人は変化しても、周りの環境や競争相手がもっと変化
すれば相対的に遅れてしまうという原理です。
ルイス・キャロルの小説「不思議の国のアリス」の続編
「鏡の国のアリス」の中の赤い女王の台詞に由来した
もので、シカゴ大学の進化生物学者リー・ヴァン・ヴェーレン
が、生態系の追いつ追われる平衡関係を生物学の
「赤い女王効果」と提唱して広く知られるようになりました。
赤い女王の国では周りの世界も一緒に動くために、
自分なりに一生懸命走ってもなかなか前に出られない
といいます。そこで、女王はこう言いました。
「その場に止まりたければ、死に物狂いで走れ!」
赤い女王がアリスに言ったその言葉は、私自身の中でも
絶えず頭に浮かぶ言葉です。
変化は必然的です。
動きを止めてその場にとどまる事は後退です。
ぎこちなくても前に動いてこそ道が開けてきます。
とどまらずに私が踏み出したその場所が、
道になるのです。」
新年早々、情けない目標を立てた自分が恥ずかしい。
強くなりたくない訳ではない。
また、中国宋の学者である張擬が叙述したという、
囲碁の技量の風格を9段階に分けた
囲碁九品(いごくぼん)
というのも紹介されており、これも初めて知った。
九品 「守拙」:拙いながら、守る事がわかる実力を持った段階
八品 「若愚」:力不足だが、碁を打てる段階
七品 「闘力」:攻め合う力ができ、碁を力強く打てる段階
六品 「小巧」:小さな技巧を使える段階
五品 「用智」:知恵をのぞかせる碁を打つ段階
四品 「通幽」:奥深い碁の世界に入って碁を打つ段階
三品 「具体」:囲碁の根幹を具体的に身に付けた段階
二品 「坐照」:座って碁の世界を観照する段階
一品 「入神」:神の境地に入って碁を打つ段階
そう言えば、以前私も似た様な事を考えたことがあった。
とすると自分、八品くらいだろうか?
などと考えながら読み進めるうち…
「私は公式には九段の品格を持っている事になりますが、
囲碁九品の区分によると、大目に見ても五品くらいが
良いところでしょう。」
とあり唖然とする (;゚Д゚)
李昌鎬が五品なら、俺何品なんだよ?
30品くらいか!?
今さらなんだかなぁ…という気もしないではなく、
いや別に、
「KGS [2k] 到達!」
を目標に掲げても良いのだが、
去年も似た様な事を書いたような、
いやその前もそうかと思い返すに、
俺、全然進歩してないよね…
と情けない気分に陥ってしまうのである。
以前、某ブログで
「毎日欠かさず練習したとしても
上手くなったと自覚するのに年単位」
という言葉を見つけ、深く共感したものだが、
(瑞穂さん、お元気でしょうか? ブログ再開お待ちしております)
年単位で考えても、進歩したとは到底思えず、
そればかりか右肩下がりの最近のランクグラフを
見るにつけ、
「たとえ降級してもへこたれない強い心を持つ!」
あたりが目標としては妥当なのではないかと思われ、
それにしても、自分で掲げておいて、
それ、目標かぁ?
と突っ込みたくなる様な志の低さ。
へっぽこである。
話は変わるが、最近こんな本を読んだ。
「勝負する心 李昌鎬(イ・チャンホ)自伝」
囲碁ファンならご存知、韓国で「神算」の異名を持つ
李昌鎬の自伝である。
この人の躍進した時期と日本囲碁界が凋落した時期は、
ほぼ重なるため、日本の囲碁ファンとしては
読んでて面白くない部分もあるのだが、
謙虚…というより誠実な人柄が、
行間から伝わってくる文章で、
非常に清々しい読後感であった。
この中に、「赤い女王効果」(「赤の女王仮説」ともいう)
についての記述があり、印象深かったので少し引用する。
「「赤い女王効果 red queen effect 」という言葉があります。
人は変化しても、周りの環境や競争相手がもっと変化
すれば相対的に遅れてしまうという原理です。
ルイス・キャロルの小説「不思議の国のアリス」の続編
「鏡の国のアリス」の中の赤い女王の台詞に由来した
もので、シカゴ大学の進化生物学者リー・ヴァン・ヴェーレン
が、生態系の追いつ追われる平衡関係を生物学の
「赤い女王効果」と提唱して広く知られるようになりました。
赤い女王の国では周りの世界も一緒に動くために、
自分なりに一生懸命走ってもなかなか前に出られない
といいます。そこで、女王はこう言いました。
「その場に止まりたければ、死に物狂いで走れ!」
赤い女王がアリスに言ったその言葉は、私自身の中でも
絶えず頭に浮かぶ言葉です。
変化は必然的です。
動きを止めてその場にとどまる事は後退です。
ぎこちなくても前に動いてこそ道が開けてきます。
とどまらずに私が踏み出したその場所が、
道になるのです。」
新年早々、情けない目標を立てた自分が恥ずかしい。
強くなりたくない訳ではない。
また、中国宋の学者である張擬が叙述したという、
囲碁の技量の風格を9段階に分けた
囲碁九品(いごくぼん)
というのも紹介されており、これも初めて知った。
九品 「守拙」:拙いながら、守る事がわかる実力を持った段階
八品 「若愚」:力不足だが、碁を打てる段階
七品 「闘力」:攻め合う力ができ、碁を力強く打てる段階
六品 「小巧」:小さな技巧を使える段階
五品 「用智」:知恵をのぞかせる碁を打つ段階
四品 「通幽」:奥深い碁の世界に入って碁を打つ段階
三品 「具体」:囲碁の根幹を具体的に身に付けた段階
二品 「坐照」:座って碁の世界を観照する段階
一品 「入神」:神の境地に入って碁を打つ段階
そう言えば、以前私も似た様な事を考えたことがあった。
とすると自分、八品くらいだろうか?
などと考えながら読み進めるうち…
「私は公式には九段の品格を持っている事になりますが、
囲碁九品の区分によると、大目に見ても五品くらいが
良いところでしょう。」
とあり唖然とする (;゚Д゚)
李昌鎬が五品なら、俺何品なんだよ?
30品くらいか!?
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