KGS囲碁日記、 囲碁4コマなど
今週、
山中教授、ノーベル賞受賞
のニュースに日本中が沸いた。
私も沸いた。
新聞やテレビもその偉業の話題で持ち切りだったが、
某スポーツ紙に、
山中教授、U字工事(益子)に激似
とあり、思わず笑ってしまう。
どうでもいいだろうに!
囲碁ファンの私としてはむしろ、髪形と言い
眼光の鋭さと言い、結城聡に似ていると思ったのだが
…まぁ、これもどうでもいいですね(^_^;)

この華々しい栄誉の裏に、どれ程の
地道な研究・努力の積み重ねがあったのだろう?
学生時代は医師を志したものの、手術が下手で
普通なら20分で終える手術に2時間もかかり、
周りから「じゃまなか」と呼ばれたとか。
その後、医師への道を断念し、研究者に転身した後も
ネズミの世話に追われる日々。
今度は「やまちゅう」などと呼ばれ、
研究も理解されず鬱状態になったとか。
決して平坦な道のりではなかったのだ。
受賞後のインタビューより、
「まだゴールではない。
 まだ一人の患者さんも救っていない」

私は感動した。


科学の世界というのも、その真価が周りに理解されるのに
かなりの時間と労力を要するものなのだろう。
先日、こんな本を読んだ。

「石のもつエネルギー」
(村瀬 有・著)


科学者の先生が書いた囲碁の本で、
副題に、「囲碁の科学と哲学」とある。

パラパラとページをめくると、
StoneEnegy.jpg

なにやら、碁盤上で複雑な計算を行っており、
それが妙に興味深かったので、お値段お高め(2,200円)
だったのだけれど、思わず買ってしまった。
…が、しかし、
この本はとても私の手に負える内容ではなかったのである。
ちょっと本文より抜粋。

「コミの計算のためには、自由度の大きさを正確に把握する必要がある。なぜなら、自由度から 固定化度へ変化する過程を把握すれば、その先手と後手の差が地形成の先手の優位差、すなわち部分コミに関係する量となり、それを手数全域にわたり積分すれば、全コミに相関する地の余剰量が得られるはずである。」


一体、この人は何を言っているんだ!?

ちょっと私の様な凡人には理解できないものであったが、
大雑把にとらえると、石どうしの間に働くエネルギーを
物理学の手法を用いて量ろうというもので、
様々な棋譜を計算してみるとやはり、
エネルギー効率の良い方が勝っているということなのである。

しかしながら、こんな事を計算しながら打っている人は
地球上に一人もいない(はずな)わけで、
棋力向上を求める人には全く不向きな本ではあるのだが、
私自身はこれを買った事に後悔は無い。
(…本当はちょっとあったりなかったり…もごもご)

物事に関するアプローチの仕方は千差万別あるはずだ。
世の中には色々な人がいる。
こんなへんてこな事を(失礼、私にはそう見える)
考えながら囲碁をやる人もいるんだなぁと
少し嬉しくなったのだった。
もしかしたらこれは、トンデモ本の類ではないのか?
という疑問もチラと頭をよぎらないではないが、
実際にそうなのかどうかは私には分からない。
私には理解できないだけで、
もしかしたら何年か後、たとえば
コンピュータプログラムなどで、この本の手法が用いられ
最強のソフトが生まれる等という事もあるかもしれない。
そんな事はあり得ないと誰に断言できるだろうか?
ていうか、むしろ私はそうなって欲しいと期待している。
凡人にはない発想と精神を見る時、
私の心は揺さぶられる。
たとえそれがどんなに一般的にずれている様に見えようとも。

(追記)このブログも、はや2周年を迎え3年目に突入しました。
    いつも応援ありがとうございます。
    これからも宜しくお願いいたします。
    m(__)m
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【2012/10/13 17:00】 | 雑談
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3周年おめでとうございます。
マイケリ
ブログ3周年おめでとうございます。
いつも楽しく拝見しておりますので、
これからも期待しております。

ご紹介の本、著者の棋力がアマ6段とかなら、
少しは説得力がありますがどうなんでしょうね?
ペイシューさんのおっしゃるようにコンピュータ
囲碁には活用出来るかもしれませんね。

Re: 3周年おめでとうございます。
ペイシュー
いつもコメントありがとうございます!
3周年ではなく2周年だったりしますが、
3周年行けるようがんばります(笑)

この本の著者、村瀬先生の棋力は6段格とあり、
相当強い方のようです(巻末には、自身の棋譜も掲載)
私は、数式の部分はほとんどすっ飛ばして
読んじゃったんですけど、その他の部分
(囲碁を、哲学的、芸術的角度から見る等)は
面白かったです。
胸を張って、"おすすめ" とはいかないんですけど…


間違えました。
マイケリ
2周年でしたか、失礼しました。

棋力6段格ですか。
その本に少し興味が湧きました。
数学が得意な人なら、その本を読めば、よい
感覚で打てるかもしれませんね。
僕は高校の数学はいつも一桁の点数でしたが…。


ペイシューさんへ
Yu. MURASE
 真理が発見され、認められるまでには時間がかかります。ニュートンの万有引力、アインシュタインの相対性理論など。リンゴが落ちるのを見た人はニュートン以前に何億人もいたでしょう。自然の法則は浜のまさごのごとくあってもそれを発見することは大変なことです。
 囲碁の世界でも同じです。人間は何千年もかけて、そのメカニズムを知りたいと、不屈の精神で取り組んできましたが、まだその入り口に立っているくらいです。
 日本の囲碁がなぜ外国に勝てないか、また勝たねばならないかを考えてみてください。囲碁は頭脳競技で、人間の能力の限界を競うものと考えると、それで人間の順位、価値が決まることのように評価されてしまうからです。
 イノベーションとは、従来誰も考えつかなかったことを生みだすことです。
それがどれくらい現実に役立つかはこれからの問題です。「石のもつエネルギー」はわれわれに多くの情報を与えてくれます。例えば、3-10「理論と実戦の検証」(p-63)では、143手目からの変化を両者が最善の手を尽くして打ったとしても、エネルギーが逆転することはありません。これは、143手までにすでに勝負がついていることを示しているのです。このシステムは、フィードバックによりどこに問題があったかを推論することができることです。コミの問題はさらに重要です。従来この値は経験的に決められてきました。0、4.5、5.5目と変遷し、現在6.5目となりました。計算により新しくわかったことは、6.5目の妥当性と手数毎のコミの値、地の指標(一手が何目に値するか)などです。
 ご指摘の「こんな事を計算しながら打っている人は地球上に一人もいない」と言われていますが、プロのトップともなれば一手に何時間もかけて打つのは、それほど微細なことまで考えていると思われます。針の孔から堤防が決壊することと同じことで、その欠陥と対策を正確に読むことです。戦国の武将が囲碁を戦略に応用しようとした意味がわかるような気がします。
 高い本を買って後悔されているようで、恐縮です。後悔しないためのヒントを差し上げましょう。野依良治先生にお尋ねください。答えが還ってきます。
 このような講評を頂いたことに感謝いたします。
                  「石のもつエネルギー」著者




































Re: 間違えました。
ペイシュー
マイケリさんへ

> 2周年でしたか、失礼しました。

こんなブログですので、細かい事は気にしないで!
祝福コメント頂けただけで幸せです。
昨日は新しく買ったウクレレも届き、
ハッピーな一日でした。


Re: ペイシューさんへ
ペイシュー
Yu. MURASE 様、コメントありがとうございます。

本当に著者の村瀬先生でしょうか?
だとしたら、今回思うにまかせてかなり失礼な事まで
書いてしまいましたことをお詫びいたします。
なにぶん、こういういい加減なブログであるため、
お許しください。

ただ、これが私の読後の率直な感想であり、
今さら、訂正などはいたしません。
科学的知識を持たない人達の多くは、
私と似たり寄ったりの事を思うのではないかと想像しています。

停滞する日本囲碁界にイノベーションを起こそうという
先生の姿勢には心より感服いたします。
ips細胞の研究なども最初はそうであったであろうのと同様に、
何か新しいことを始めるとなると、、
なかなか周囲の理解は得づらいかと思いますが、
私の様な凡人にもその成果が分かる
日が来ることを願っております。


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コメント
この記事へのコメント
3周年おめでとうございます。
ブログ3周年おめでとうございます。
いつも楽しく拝見しておりますので、
これからも期待しております。

ご紹介の本、著者の棋力がアマ6段とかなら、
少しは説得力がありますがどうなんでしょうね?
ペイシューさんのおっしゃるようにコンピュータ
囲碁には活用出来るかもしれませんね。
2012/10/13(Sat) 21:23 | URL  | マイケリ #-[ 編集]
Re: 3周年おめでとうございます。
いつもコメントありがとうございます!
3周年ではなく2周年だったりしますが、
3周年行けるようがんばります(笑)

この本の著者、村瀬先生の棋力は6段格とあり、
相当強い方のようです(巻末には、自身の棋譜も掲載)
私は、数式の部分はほとんどすっ飛ばして
読んじゃったんですけど、その他の部分
(囲碁を、哲学的、芸術的角度から見る等)は
面白かったです。
胸を張って、"おすすめ" とはいかないんですけど…
2012/10/14(Sun) 06:35 | URL  | ペイシュー #-[ 編集]
間違えました。
2周年でしたか、失礼しました。

棋力6段格ですか。
その本に少し興味が湧きました。
数学が得意な人なら、その本を読めば、よい
感覚で打てるかもしれませんね。
僕は高校の数学はいつも一桁の点数でしたが…。
2012/10/14(Sun) 18:30 | URL  | マイケリ #-[ 編集]
ペイシューさんへ
 真理が発見され、認められるまでには時間がかかります。ニュートンの万有引力、アインシュタインの相対性理論など。リンゴが落ちるのを見た人はニュートン以前に何億人もいたでしょう。自然の法則は浜のまさごのごとくあってもそれを発見することは大変なことです。
 囲碁の世界でも同じです。人間は何千年もかけて、そのメカニズムを知りたいと、不屈の精神で取り組んできましたが、まだその入り口に立っているくらいです。
 日本の囲碁がなぜ外国に勝てないか、また勝たねばならないかを考えてみてください。囲碁は頭脳競技で、人間の能力の限界を競うものと考えると、それで人間の順位、価値が決まることのように評価されてしまうからです。
 イノベーションとは、従来誰も考えつかなかったことを生みだすことです。
それがどれくらい現実に役立つかはこれからの問題です。「石のもつエネルギー」はわれわれに多くの情報を与えてくれます。例えば、3-10「理論と実戦の検証」(p-63)では、143手目からの変化を両者が最善の手を尽くして打ったとしても、エネルギーが逆転することはありません。これは、143手までにすでに勝負がついていることを示しているのです。このシステムは、フィードバックによりどこに問題があったかを推論することができることです。コミの問題はさらに重要です。従来この値は経験的に決められてきました。0、4.5、5.5目と変遷し、現在6.5目となりました。計算により新しくわかったことは、6.5目の妥当性と手数毎のコミの値、地の指標(一手が何目に値するか)などです。
 ご指摘の「こんな事を計算しながら打っている人は地球上に一人もいない」と言われていますが、プロのトップともなれば一手に何時間もかけて打つのは、それほど微細なことまで考えていると思われます。針の孔から堤防が決壊することと同じことで、その欠陥と対策を正確に読むことです。戦国の武将が囲碁を戦略に応用しようとした意味がわかるような気がします。
 高い本を買って後悔されているようで、恐縮です。後悔しないためのヒントを差し上げましょう。野依良治先生にお尋ねください。答えが還ってきます。
 このような講評を頂いたことに感謝いたします。
                  「石のもつエネルギー」著者


































2012/10/14(Sun) 19:47 | URL  | Yu. MURASE #-[ 編集]
Re: 間違えました。
マイケリさんへ

> 2周年でしたか、失礼しました。

こんなブログですので、細かい事は気にしないで!
祝福コメント頂けただけで幸せです。
昨日は新しく買ったウクレレも届き、
ハッピーな一日でした。
2012/10/15(Mon) 06:07 | URL  | ペイシュー #-[ 編集]
Re: ペイシューさんへ
Yu. MURASE 様、コメントありがとうございます。

本当に著者の村瀬先生でしょうか?
だとしたら、今回思うにまかせてかなり失礼な事まで
書いてしまいましたことをお詫びいたします。
なにぶん、こういういい加減なブログであるため、
お許しください。

ただ、これが私の読後の率直な感想であり、
今さら、訂正などはいたしません。
科学的知識を持たない人達の多くは、
私と似たり寄ったりの事を思うのではないかと想像しています。

停滞する日本囲碁界にイノベーションを起こそうという
先生の姿勢には心より感服いたします。
ips細胞の研究なども最初はそうであったであろうのと同様に、
何か新しいことを始めるとなると、、
なかなか周囲の理解は得づらいかと思いますが、
私の様な凡人にもその成果が分かる
日が来ることを願っております。
2012/10/15(Mon) 06:11 | URL  | ペイシュー #-[ 編集]
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