KGS囲碁日記、 囲碁4コマなど
この前の囲碁将棋フォーカスに、加藤一二三が出ていた。
自分の棋譜を名局と称するなど、他の人がやるとあれな事も、
この人の場合、ちっとも嫌味にならない。
もう特別天然記念物みたいなものである。

それはさておき、今回は加藤一二三伝説ではなくて、
プロ棋士 対 コンピュータ について書く。
番組内で、今週の対局予定のなかに、

米長邦雄 vs ボンクラーズ

というのがあって、おや!?と思う。
ボンクラーズ?
…あずまんが大王か?
と思ったら、コンピュータプログラムだそうで、
その脱力ネーミングとは裏腹に、棋力は極悪らしい。
アマトップ~プロ棋士レベルだというから、
とうとうここまで来たのか…と感慨にふけってしまう。

ファミコンの将棋ソフトのバカぶりに笑っていた私も、
PCエンジンになるころには勝てなくなり、さらに
パソコンの「激指」のころになると全く歯が立たず、
さながら、横綱と子供の様であった。
2007年には、「ボナンザ」が渡辺明竜王を追い詰め、
2010年には、「あから2010」が女流トップの清水市代を負かした。
今回はどうなるのだろう?
老いたとはいえ、元名人である。
もちろん私は、米長邦雄を応援する。

コンピュータの得意技は、"しらみつぶし" であるらしい。
終盤に詰みがあるとなると、その演算能力で全ての手を
しらみつぶしに検証するという。
一方、人間のアドバンテージは、その真逆である。
いかに数多く読むかではなく、
いかに読まないか(無駄な手を切り捨てるか)
直観と言える様なものであろう。

コンピュータアルゴリズムの有名な問題に、
「巡回セールスマンの問題」というのがある。
いくつかの得意先を、いかに最短経路で回れるか
を考える問題なのだが、
得意先が2~3軒くらいなら簡単でも、
10軒を超えるあたりから段々怪しくなり、
例えば、アメリカの50州都を最短で回るコースを
総当たりで計算するとなると
スーパーコンピュータが、宇宙の始まりから終わりまで
計算し続けても、解は求められないという。
しかし、人間の熟練したセールスマンなら、
最適解ではないかもしれないけど、かなり
いい感じのルートを見つける事は可能だろう。

米長邦雄は、かって
「人間がコンピュータに負ける事はあり得ない」
と豪語していたが、近年段々と
その論調がトーンダウンしている事を私は知っている。
驕る平家は久しからず。
オセロが敗れ、チェスの牙城も落ちた。
いつの日か、将棋も打ちとられる日が来るのだろうか?
もしそうなれば、囲碁が敗れるのも時間の問題であろう。

でもなぁ…
見たいか? コンピュータ同士の名人戦。
私がプロ棋士の対局を見るのは、
別に最適解(最善手)を知りたいからではない。
たとえ悪手であったとしても、渾身の一手の裏に
棋士たちの人生観やドラマの様なものを、
感じられる事があるからだ。


ただ、いつか…
コンピュータに名人が敗れる日が来るのだとしたら、
その瞬間を見てみたいという矛盾した気持ちも
私の中にはある。
破滅願望に近い感情かもしれない。

でも、まだ…
まだまだ…
負けてはダメだ!
米長先生!
けちょんけちょんにしてやってください!


(追記)2012/01/14
 つい先ほど、米長永世棋聖負けました(>_<)
 おつかれさまです!
 歴史的瞬間を見た様な気がした。
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【2012/01/09 17:37】 | 雑談
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fedefede
ほーっ!ペイシューさんは人間派ですかぁ。私はコンピュータ派。成長するコンピュータも作れそうなので囲碁も時間の問題かも。

Re: タイトルなし
ペイシュー
私も、コンピュータの進歩には大いに興味があるのですが、
やはりプロ棋士が負けるとなると、さみしい気がするんですよね。
下馬評では、米長不利の意見が多いようですが、
私は、米長持ちです。


後日談
牧神の午後
チェスの世界では、世界チャンピオンがコンピュータに負けて決着がついたことになっているようですが、これには後日談があります。

世界最強のコンピュータをボロボロに負かしているアマチュアのペアがいます。彼らはノートpc三台に三種類のソフトウェアを入れて、相談しながら打つのだそうです。
五人?寄れば文殊の知恵、でしょうか。

コンピュータと人間のペア選手権なんか面白そうです。

Re: 後日談
ペイシュー
お久しぶりです^^

そうですか…チェスではそういう事になっていますか。
カスパロフが負けて、それで
チェスがすたれるという事にはなってない。
これから、将棋や囲碁もどうなっていくんでしょうね。
まずは、今週末の対局が楽しみです。

> コンピュータと人間のペア選手権なんか面白そうです。

なんか、F1みたいでいいですね。
これから本当にそうなっていくのかもしれません。


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コメント
この記事へのコメント
ほーっ!ペイシューさんは人間派ですかぁ。私はコンピュータ派。成長するコンピュータも作れそうなので囲碁も時間の問題かも。
2012/01/09(Mon) 20:19 | URL  | fedefede #-[ 編集]
Re: タイトルなし
私も、コンピュータの進歩には大いに興味があるのですが、
やはりプロ棋士が負けるとなると、さみしい気がするんですよね。
下馬評では、米長不利の意見が多いようですが、
私は、米長持ちです。
2012/01/10(Tue) 05:48 | URL  | ペイシュー #-[ 編集]
後日談
チェスの世界では、世界チャンピオンがコンピュータに負けて決着がついたことになっているようですが、これには後日談があります。

世界最強のコンピュータをボロボロに負かしているアマチュアのペアがいます。彼らはノートpc三台に三種類のソフトウェアを入れて、相談しながら打つのだそうです。
五人?寄れば文殊の知恵、でしょうか。

コンピュータと人間のペア選手権なんか面白そうです。
2012/01/11(Wed) 13:04 | URL  | 牧神の午後 #-[ 編集]
Re: 後日談
お久しぶりです^^

そうですか…チェスではそういう事になっていますか。
カスパロフが負けて、それで
チェスがすたれるという事にはなってない。
これから、将棋や囲碁もどうなっていくんでしょうね。
まずは、今週末の対局が楽しみです。

> コンピュータと人間のペア選手権なんか面白そうです。

なんか、F1みたいでいいですね。
これから本当にそうなっていくのかもしれません。
2012/01/11(Wed) 17:41 | URL  | ペイシュー #-[ 編集]
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