KGS囲碁日記、 囲碁4コマなど
私がまだ20代のころ勤めていた会社に、
Nさんという人がいて、とても良くしていただいた。

元暴走族で遅刻癖があるNさんは、上からは睨まれていたが
営業マンとしては優秀で
「Nちゃんだから買うんだよ」
というお客さんも多かった。
とにかく人を引き付ける魅力を持った人だった。

「高校生の頃、家でシンナーを吸っていたら
 親が帰ってきたので、慌ててコタツに隠したところ
 しばらくすると、ネコがふらふらにラリって
 踊りながらコタツから出てきた」

だの、

「知り合いが人を殺して捕まり、その裁判を見に行った時
 死刑判決が出た瞬間、そいつが傍聴席の方を振り返り、
 両手をあげてピースサインをした」

だとか、どこまで本当か分からない様なバカ話ばかりしていた。

とても、この人の様にはなれないな…と思っていたが
ある日、Nさんが
「俺、本屋って生まれて一度も入った事ないな」
と言うのを聞いて、その思いは確信に変わる。
「読書は人生を豊かにする」
などと言うが、別に本なんて読まなくても
魅力的な人は魅力的なんである。
Nさんのマネをしても絶対に敵わないと思った私は、
逆に本をいっぱい読んでやろうと思った。
NさんにはNさんのやり方がある様に、
私には私のやり方があるはずだ。
我が道を往く。

もっともこの後、会社を辞め、我が道を往った先は
荒野であった訳なんだけれども…

仕事でへこみ、碁にも惨敗した夜などは
Nさんのことを思い出したりする。

(追記)「我が道を往く」という映画も好きです。
 もう60年以上(!)も前の白黒映画なんですが、
 クリスマスイブの晩に起こるささやかなハッピーサプライズ
 のラストシーンは心暖まります。
 皆さま、メリークリスマス!
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【2011/12/25 09:13】 | 雑談
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