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KGS囲碁日記、 囲碁4コマなど
ダメノミクス等と浮かれていたのもつかの間。
また順調に負け続けている。
確変終了か…
ちぇっ!
あぁ、短い春だったな。

徹夜で麻雀をやると、一晩のうちに
運気の流れの様なものを確かに感じる瞬間があるが、
KGSにおいても、ランクグラフの変動を見ていると、
好不調の波(バイオリズム)の様なものがあると
感じざるを得ない。

こういう時は、リアルでも悪い。
私は財布を無くしてしまった。
警察に届けは出したが、
未だ見つかったという連絡はない。
もう出てこないのだろう。

そしてこんな時は、こんな人と当たったりする。
アメリカの[4k]と定先(白番・私)
最初は和やかに進んでいたのである。

brog omoshiroi
などと言ってくれて、
あれ、見てくれたのかな?
(プロフ画面にURLを載せてある)
と、ちょっと嬉しかったりもしたのである。
ところが終盤、

私がアタリ(K-19)した手に、おそらく気付かず
相手が手を抜いたので(T-14)
kif117.jpg

容赦なく大石を抜いたら…
kif118.jpg

その時、「待った」でもしてくれりゃあ良いのに、
それから10手近くも進んでから、
相手が突然きれ始めたのである。

battle201309.jpg

人を何度もcheater(インチキ野郎)呼ばわりするので、
its only your mistake
(てめぇが間違えただけだろうが)
と返してみたが、英語に全く自信の無い私は
正しく伝わっているのかどうかも分からない。
相手はますます逆上。
待ったを連打し局面を戻そうとするわ、
終局には同意しないわ、
いい加減うんざりだったので、
are you happy?
(楽しいか?)
と打って私は投了した。
相手の最後の台詞、fu は、
きっとあの汚い4文字の言葉の略語なのだろう。

それにしてもこう言われっぱなしなのも、
私の英語能力が全く不足しているせいであり、
もう少し英語ができれば、相手をなだめたり
説得する事も出来たのではないかと
全くもって残念な次第である。

旧約聖書によれば、
もともと人間は同じ言葉を使っていたが、
神にまで届く高い塔を建てようとしたため、
神の怒りを買い、塔は破壊され、
人々は互いの言葉を理解する術まで奪われ、
混乱して各地に散っていったという。
現在、ネットで碁が打てるような時代になっても、
我々は未だ、バベルの子孫なのだ。

悪い時は悪い。
こんな時は少し休もう。
また風向きも変わるだろう。

watashinoitte2013.jpg
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【2013/09/03 11:51】 | KGS
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毎年、楽しみに観ている「こども囲碁名人戦」だが、
今年は、ことのほか面白かった。

小学生の部では、去年に引き続き女の子が決勝進出。

笠原悠暉(兵庫・小5) vs 加藤千笑(岐阜・小6)

加藤さんは車椅子に乗っての登場。
テレビではふれていなかったが、
週刊碁(8月12・19日号)によると、
生まれた時から病気によるハンディキャップがあり、
車椅子が離せない生活だそうだ。
だが囲碁を打つ上で、その事は問題ではない。
今、この大舞台にいるという事は、
囲碁の神に選ばれし天才である事の証なのだ。

そして、もう一人の天才、笠原くん。
彼がまた最初からかましてくれた。
黒番の初手がなんと天元!
手で口を覆っていたが、
あれは明らかに吹き出しそうになる笑みをこらえていた。
「あぁ、オレ、ホントにやっちゃったよ
 …決勝戦なのに」

みたいな。
その後も、3手目が「5の5」、5手目が大高目と
武宮正樹もびっくりの超中央指向。
しかも、これでここまで勝ち上がってきているのである。
やってくれるぜ!

私は自分が模様を張るのは大好きだが、
相手に張られるのは大嫌いな方なので、
この黒い大模様に一体どう対処するのだろう?
と興味深く見ていたのだが、
加藤さんは落ち着いていた。
いや、小憎らしいばかりに落ち着き過ぎていた。
形勢良しと見るや、無理をせず
局面を収束させていく様は見事であった。
この歳で、すでに老成したかのような打ち振りであった。
終わってみれば、白の13目半勝ち。

優勝は加藤千笑さん。
おめでとう!


互いの個性を出し切った好局に
大きな拍手を送りたい。
ぜひ2人ともプロになり、また私を楽しませて欲しい。

2013kodomoigo01.jpg

さらに、中学生の部もまた負けず劣らずの大熱戦。
大いに沸かせてくれた。
それにしても、小学生たちは皆可愛らしいというのに、
どうして、たった3年かそこらでこんなにも
むさくなってしまうものなのだろうか、中学生?

宮脇優太(大分・中3) vs 水精次元(兵庫・中3)

2013kodomoigo02.jpg

…やだね、男って(^_^;)

それはともかく碁の方は、殺るか殺られるかの
大乱闘から、双方秒読みに追われるという
手に汗握る展開。
熱局を制したのは、白番・水精くん。
おめでとう\(^o^)/

でも、水精くんって、いいキャラですね。
「対局者に拍手を!」
って言われて自分も拍手してたし…
なんか、トトロにも似てますよね。
プロを目指して、1日6時間勉強中らしいですが、
こちらもぜひプロ入り果たせますよう!
応援しています。

若いという事は、それだけで価値がある。
まだ若いころ、私はその事に気づかなかった。
彼らは、もうとうにその事を知っているに違いない。
まだ青春と呼ぶのさえ早過ぎるというのに。

つい先日、2020年のオリンピック開催地が、
東京に決まった。
7年後、彼らと世界と私(そして、あなたも)は、
どう変わっているのだろう。
未来や希望を何かに例えて具現化するなら、
それはきっと、子どもの姿をしている。

(追記)goxiスクエアで、ね○さんと対局してくる。
 2子置かせてもらったけれど、完敗でした。
 ね○さん、ありがとうございました。
 また、宜しくお願いします!

【2013/09/10 13:17】 | 囲碁一般
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棋風を若干、守備側にシフトチェンジしてからというもの、
以前より中押し負けは減った様に思う。
とは言え、この始末。

どちらが勝っているのか分かりますか?
定先(黒番:私)
kif119.jpg

細かいながらも、いい勝負かな?
いや、でもちょっと悪いか…
などと考えていたら、

黒、28目半負け(爆笑)

ちょっとどころじゃねぇし!
これは、何かの間違いなのではないか?
ともう一度、死に石指定を確認してみたが、
どこにも間違いは無いのであった。
釈然としないまま、thx と打って画面を閉じた後、
再び画面を開いて確認してみたが、やはり
どこにも間違いは無いのであった。
どうなっとるんじゃあぁ!

今朝だって…
互い戦(黒番:私)
kif120.jpg

右辺2ヶ所で苦しい生きを強要して、
これはもう勝ちました宣言。
終局まで気分良く打っていたところ…

黒、11目半負け(大爆笑)

なんだかもう、脱力してしまう。
攻め合いを起こせば起こしたで、大石を取られて負け、
作り碁になればなったで、大差で負け、
どうせぇ言うんじゃあぁ!

と、軽くぷち切れしてしまう9月の朝。
爽やかな秋晴れも台無しといった趣きである。

この夏で、私の棋歴もまる9年を越えた。
9年もやってて、この形勢判断のやばさは
どうなのだろうか?
来年には10周年を迎えるのだが、
私はこの日が来るのを密かに恐れている。

何を成すにせよ一人前になる期間として、
よく言われるスパンが「10年」である。
「10年早い!」
は、よく聞かれる台詞だが、
来年、私が、「一人前になった」
と胸を張って言える様になっているのか
と言えば、その可能性は皆無であろう。
ランクグラフは停滞を続け、
一向に上昇する気配を見せない。
出口の無い地下迷宮の長い長い回廊の中を、
ただぐるぐるとぐるぐるとさまよっているばかりである。

「上達の法則」(岡本浩一 著・PHP新書)
によれば、
練習量と上達度の関係は、綺麗な正比例のグラフにはならず、
停滞期と上昇期が交互に訪れる
不連続な曲線の形を取るのだという。

SlumpGraph2013.jpg

棋歴が増すほど踊り場は長く、逆に伸び代は減少していく。
…ということか。
あまり有難くないデータだ。

同じような事を、歌人の穂村弘はこんな表現をしていた。
ダイエットをする時、最初から効果が出る事はなく、
しばらく効果が出ないままそれでも続けているうち、
ある日突然、体重が減り始めるのだと。
体の中に、スタンプカードの様なものがあり、
こつこつと一つづつスタンプをためて、
それが一杯になった時、初めてご褒美がもらえるのだと。
歌人(詩人)らしい素敵な比喩だ。
グラフを見て吐息をつくより、
自分の中にスタンプカードがあると思う方が楽しい。
次にスタンプが一杯になるのはいつなのだろう?
…できれば来年の夏ごろまでには(汗)

(追記)穂村弘ですが、短歌の方はあまり読んでないんですが、
 エッセイ(日記)は大好きです。
 この前読んだ「にょにょっ記」の中に、

 8月20日
 電車に乗る。
 女性が連れの男性に向かってしみじみと云っていた。
 「モグラって本当はサングラスもシャベルも
  もっていないんだよね」

 とあり笑う。
 こういう何でもないようでいて深い一言を、
 きちんとキャッチできるアンテナは羨ましいと思う。
 

【2013/09/24 15:55】 | KGS
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