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KGS囲碁日記、 囲碁4コマなど
いつもいつも中国流ばかり打っていたのだが、
ある日突然、飽きた。
「同じ事ばかりやっててもつまらない」
と思い
「じゃあ、どうするのか?」
の問いに
「あ、高目!」
とほぼ直観的にそう思った。
で打ってみたのだが、これがなかなかに良い。
直観って大事!

後付けで考えてみても、
どうにも自分に合っている様な気がしてならない。
まず、覚える事が少なくて済むのが良い。
「基本定石事典」上下巻などを見ても、
上巻まるまる一冊が小目の部。
以下に変化が多いかが知れよう。
星も下巻の半分以上を占めている。
残り半分を、目外し・高目・三々で割っているのだが、
三々は、序盤に打つにはあまりにもスケールが小さいし、
目外しは、何だかとらえどころが無くてよく分からない。
記憶力に自信の無い私にとって
結果、高目ということになる。

次に、自分の好きな外回りに石が来やすくなるのも○
自分のブログを読み返していると、
「あぁ、オレ外回り好きだったんだよなぁ…」
と感慨に耽ってしまう。
最近は地に辛く打つ事も多くなっていた。
高目は、忘れていた何かを思い出させてくれる。

大石を仕留めようが、
kif80.jpg

仕留められようが、
kif81.jpg

「ひぃ」と情けない声を上げながら打ちあう
チキンレースは、ドキドキして楽しい。
囲い合いの半目勝負より、間違いなく楽しい。

さらに、高目は打つ人が少ないためか、
私([3k])位のランク周辺では、あまり定石を知らない人が多い。
私はほぼ、ケイマ掛けの定石しか打たないが、
高目周辺では割と有利な状況になり易い(ような気がする)
実際、高目を打つようになってからの勝率が
5勝3敗。

微妙なようだが、
勝率5割なら御の字の私にとって、
これはかなりの好成績といえる。

懸念が無い訳でもない。
プロの対局で、高目ってほとんど聞かないからだ。
NHK杯でも、あまり見た記憶が無い。
おそらくトータル的に勝ちにくい布石なのだろう。

でも、いいじゃないか。
楽しいし。
人と違った事をやるのも、ちょっとかっこいい。

うわ、中二病かな、これ?
KGSで、中二病って…(汗)

TravelingThree01.jpg
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【2012/05/05 11:06】 | KGS
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さとる
高目の碁は江戸時代の棋士では大仙知とか雄蔵がよく打ってたはずです。お確かめあれ。。。大模様から戦闘に持ち込んで相手を圧倒・殲滅する。かっこいいですよね!現代棋士だと高木祥一先生でしょうか、、、。チェックしてみたらいかがでしょうか。
わたしも「みんなが打ってるから」というのではなく、好きな手をもっと打ちたいものです(でも負けると口惜しい、、、)。

Re: タイトルなし
ペイシュー
本日も高目で行ってみました。
振り替わりのクレージーゲームとなり
訳分からんかったけど、
1目半差で負けました(+_+)
やはり、だんだん5割に近づいていく…(^_^;)
でも楽しかったから、いいや!
高目は乱戦になり易いのかもしれませんね。

プロの高目の棋譜って興味をそそられます。
滅多に棋譜並べとかやらないんですが、
ちょっとやってみたくなりました。



fedefede
高目憧れますが、怖くて打てません。
でも相手が打ってくるのは好き。

是非、高目使いになって新たな境地を見つけて下さい。

Re: タイトルなし
ペイシュー
高目使いって、なんかいい響き(笑)
また唐突に飽きる日まで、しばらく続けてみるつもりです。

今朝は、5子局だったので高目はお休み。
7目半負けてきました(+_+)
[3d]つえぇーっ!


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いつものようにコーヒーをいれ、朝いちからKGS。
あくびをしながら対局が付くのを待っていたが、
対戦相手のプロフ画像を見て一瞬で目が覚める。
「あっ!この人は…」

忘れもしない、以前私が完膚なきまでに叩きのめされた
アメリカの剛腕[2k]、Lさんであった。

血は逆流し、アドレナリンも大放出状態となる。
「ここで会ったが100年目! 相手にとって不足無し!
 あの時は無様に敗れたが、今度はそう簡単には行かぬ。
 いざ、勝負!!」
と一人で熱く盛り上がる。

しかし、この相手の強力は身に沁みてよく分かっている。
最近愛用している高目でわざわざ力勝負を挑むのは、
果たして得策なのだろうか?
一瞬そう思ったが、すぐにもう一人の自分が打ち消す。

負けるのはいい。
しかし、ひるむな!!


私は高目を打った。

やはり、その周辺で戦いが始まり
やはり、相手は一歩も緩まなかった。
かす石は取られたものの、
要石の方の攻め合いは私の一手勝ちとなり、
多分この時点で大勢は決まったのだと思う。
結果は、私の35目半勝ちであった。

定先(黒番・私)
kif82.jpg

対局が終わった後も、私はしばらく放心状態であった。
Lさんに勝った…
Lさんに勝った…

勝利の余韻に浸っていたが、
その後Lさんのプロフ画面を見ていたら、
もうさっさと次の対局に移っていたので、
またちょっと複雑な気分になる。

…でもいいのだ。
Lさんにとっては何の変哲もない
ただの一局だったかもしれないが、
私にとって、あなたは立ちはだかる上級の壁の
象徴のようなものだった。
[3k]に上がった時は実感が湧かなかったのだけれど、
今日Lさんに勝ててやっと
「あぁ、少しは前進できてるんだな」
と感じる事ができた。

ありがとうございました。
また熱い勝負ができると良いですね。
…って読んでないだろうけどさ。
日本語だしね。

【2012/05/10 18:00】 | KGS
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お見事!
牧神の午後
負けた事や負けた相手は、よく覚えているんですよね。

別に「勝って当たり前」なんて思っているわけではないのですが。

Re: お見事!
ペイシュー
どうもです^^

以前の負け方が半端でなくひどく、
一生この人には勝てないのではないか
位のもんでしたので、嬉しかったですよ。
思わずガッツポーズして、
小声で「よっしゃーっ!」とつぶやいていました。
この日は一日中、気分が良かったです(単純)



さとる
 白石の抜け跡、すさまじいですねー。右上の白石も中の目がなかったら手入れがいるし(って、放り込んである黒石はこの白の殲滅をねらったのでしょうか?)。反面、黒石はほぼ全部が繋がってますねー。万が一、右の切り離されてる黒が死んでても残ってたわけですし、殺されてたら少なくとも先手が回って来るわけですし。いやー、あっぱれでした^^。

Re: タイトルなし
ペイシュー
えへへ、ありがとうございます^^
右上も殺してやろうと欲をかいていたら、
繋がられちゃいました。

KGSを打っていて楽しいのは、
色んな個性を持った打ち手がいることです。
とりわけ今回の様な喧嘩上等・力碁わっしょいな
相手だと気合が入ります。
攻め合いだって読めていた訳では全くなくて、
一歩ひるめば結果は真逆になってたかもな訳で…
いや、気合って大事ですね。


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[!]
5月Ω日
新聞のテレビ欄を見ていて、何か違和感を感じる。

exclamation01.jpg

第70期将棋名人戦
森内名人VS羽生善治!

違和感の正体は、最後の「!」であった。
前からこんなの付いてたっけ?
将棋の(しかも名人戦の)対局に
不釣り合いな感じがするのは私だけだろうか?
なんだかプロレスの対戦みたいじゃないだろうか?
思わず、羽生と森内がリングパンツ一枚で
戦っている姿を想像してしまう。

[終局の前に]
5月π日
囲碁では終局後ダメ詰めの作業を行うが、
ネット碁でこれをやる人をこの前初めて見た。

カーン(パスの音←私)
パシッ(ダメ詰め←相手)
カーン(パスの音←私)
パシッ(ダメ詰め←相手)
カーン(パスの音←私)
パシッ(ダメ詰め←相手)



最初は嫌がらせかと思ったが、
最後までダメを詰めた後は普通に終局同意し、
thxの挨拶もあった。
途中で文句を言ってやろうかとも思ったが、
そうしなくて良かった。
ネット碁にどっぷり浸かってるから
これが当たり前になっているけれども
実際はダメを詰めて、整地をして、
地も自分達で数えなくてはならないのである。
いつの間にかヴァーチャルな常識に染まっている私。
そういえば、整地も下手くそです。

[意表を突かれた]
5月δ日
下校途中の小学生たちがこんな会話を交わしていた。

TravelingThree02.jpg

最後の小目の台詞は、私の心の叫びです。


(追記)すいません。 日記と言いつつ
 最後のは、実際はもう随分と前の話です(でも実話)
 思い出したので書いちゃいました(汗)

【2012/05/14 17:27】 | 雑談
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ダメ詰め
さとる
 中国ルールとかだと、最後のダメを埋めて終わりです。普段の慣れとかもあるでしょうし、ダメを埋めるのも文化背景の違いの一つ、ネット碁ならではの面白みではないでしょうか?
 ちなみにアメリカ碁協会は日本ルールですが、応氏がスポンサーをする大会では、当然ながらの応氏ルール。ダメを埋めてさらに自分の地を埋めて整地していきます。その際、埋める一手、一手も全部一目のポイントなので、真剣そのものです。碁石の数もきちんと合せてから開始しますしね。
 

Re: ダメ詰め
ペイシュー
中国ルールの事をよく知らなかったので、
さっきちょこっと調べてみたら…

日本ルールはいかに大きな地を囲うかを競うゲーム。
中国ルールはいかに多く自分の石を置くかを競うゲーム。

という事で、結果は同じになるようですね。
(厳密には違うらしいけど)

日本式に慣れてるから面倒くさそうに感じるけど、
変な後腐れは無くなりそうな感じ。
私も以前(2011/08/07)
ケチがついた事がありましたからね(^_^;)
プロでも、王立誠 vs 柳時熏
の例もありましたよね。



さとる
 中国ルールや応氏ルールは終局での紛れが少ないですね。棋力が違う場合とか、見落としてる場合とかを考えると、応氏ルールのほうが安心して終局できます。特に大会とかで勝ち負けにこだわるときはこの差は大きいです。あ、そうそう。ヒカルの碁でも出て来ますけど、整地する際のいかさま!あれは日本ルール独特のものです。ネット碁ではあり得ませんけど、碁会所とかでは、、、あったりして?^^
 ルールの違いによる勝ち負けの差はほとんど出てこない印象ですねー。例外はあるけど。
 あ、そうそう。応氏ルールに独特なのですが、自殺手を打てます(後一手で打ち上げになるところとか、自分から打てる)。もちろん、自分の一手で打ち上げになるから、自分で碁石をはがすので一手パスみたいなものなんですが、コウ材の数が変わってきます。今年は応氏杯の年。ちょっと見てみてはいかがでしょ?

Re: タイトルなし
ペイシュー
国際戦には疎いし、応氏杯の事もほとんど知らなかったので
ウィキペディアなど見ていたら、ほんとにルールが独特ですね。
コミが7目半だったり、2目と引き換えに持ち時間延長できたり…

私レベルの碁では、何ルールだろうがコミが1目2目増えようが
大した違いは無いんですが、プロだとまた違うんでしょうねぇ。


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先週、難敵Lさんを倒してからも
高目を打ち続け、1敗した後、
なんと10連勝!
今日負けて連勝はストップしたけど、
自己新記録を大幅に更新。
アンビリーバボー(^_^;)

これは、高目自分に合ってたみたい…
的なレベルではなく、
私は高目と出会うために碁を続けてきたのではないか?
と思えるような、ぴったしカンカンな相性の良さを感じる。

内容も良い。

大石粉砕!
kif83.jpg
(白番・28目半勝ち)

粉砕!!
kif84.jpg
(白番・中押し勝ち)

粉砕!!!
kif85.jpg
(黒番・31目半勝ち)

もっとも思うのは、
たとえ何十目差で勝とうが、結局
攻め合い1手の差なのである。
ダメ空き1つの差が何十目もの勝敗を左右する。

読めている訳では全くない。
何となく行けるのではないかという直観
…と言うより
もうここまできたら行くしかないという諦念
…と言うより
ええぃ、行っちゃえ! 行っちゃえ!的な出たとこ勝負
…これが一番しっくりくる。

たとえ負けたとしても、
相場と呼ばれる正しい手よりも、
間違っている手の方が面白かったりするのだ。
人生のように。
困ったことに。

【2012/05/19 17:01】 | KGS
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前期NHK杯ベスト8の謝依旻が負けてしまった。
しかも1回戦で…orz
私の脳内ブックメーカーでは
一押しの優勝候補であったのだが、
おかしいなぁ…

しかし対局は面白かった。
序盤やりそこなった謝依旻だが、
あっさり土俵を割る訳もなく
何とか勝負に持ち込もうと乱戦に誘導していく。
女流の(ことに謝依旻の)対局って
ガンガンの乱打戦になり易いんで、観てて楽しい。

そして今回、この乱戦の解説が加藤充志。
私は謝らなければいけない。
前回の解説を思い出すに、
あの時は万波さんがいたから良かったようなものの
今回は、司会初心者マークの下坂さん。
放送事故の様な事になりはしないかと、
ちょっと心配していたのだが、
今回の解説は非常に良かった。
相変わらず口数こそ少なかったものの、
ポイントを押さえた解り易い解説。
対局者の心理状態の様なものまで交えて
この乱戦を物語のように楽しませてもらえた。
あと個人的に、三村智保が本手を手抜いた時に

工エエェェ(´д`)ェェエエ工

って言ったのがちょっとツボだった。

これで謝依旻勝ってれば言う事無しだったんだけどなぁ。
さ、今期も終わり終わり…って
まだ早い!早い!
まだいるじゃありませんか?
薄幸のジャンヌダルク、鈴木歩様が!
ayumi03.jpg

じゃ、次回の脳内ブックメーカーは
鈴木歩優勝に100万カノッサ!(古いなぁ)

【2012/05/21 05:01】 | 囲碁一般
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定冠詞
牧神の午後
歩様には、「薄幸の」という定冠詞が似合ってますね。

男性棋士も交えた一般棋戦での成績では女流トップクラスなのに目立たない。

今、プロ棋士の間では詰碁ブームだけれど、そのきっかけは歩様の殺戮パワー。でも、そんな事はすっかり忘れられている。

NHK杯で活躍して、定冠詞が取れる事を祈りたいですね。


Re: 定冠詞
ペイシュー
> 歩様には、「薄幸の」という定冠詞が似合ってますね。

実際、薄幸かどうかは分からないんですけど
似合いますよね(そこが良い)

以前、後1勝で棋聖戦リーグ入りというところまで
行った訳ですから、実力は十分なはず!

期待大ですよ!!
応援しますよ!!


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もうずっと以前から評判は聞いていた。
なんとか漫画賞を受賞しただとか、
この漫画がすごいランキングみたいなのがあると
常に上位にランキングされるとか…
いつか読もう読もうと思いつつ、これまで
何となく敬遠していたのだが、ついに7冊いっきに読了。
完全に打ちのめされました。

「3月のライオン」 羽海野チカ(白泉社)
lion.jpg

主人公は17歳のプロの将棋の棋士=桐山零。
しかしこの物語は、熱血将棋漫画ではない。
カバー裏表紙には、
「様々な人間が、何かを取り戻していく優しい物語です」
とある。
時に読むのが辛くなるほどにひりひりとした
主人公たちの心情描写をベースに、
あちこちにちりばめられたギャグに笑い、
数々の名台詞たちに私は泣いた。
棋譜監修の先崎学のコラムが付いているのも嬉しい。

また、実在のプロ棋士をモデルにしたのではないかと
思われる人物が多数登場するので…
二海堂は村山聖だし
宗谷名人はあの人だよな(^_^;)
後藤は丸山?
辻井武史はシステム先生。
島田8段は島? いや木村一基かも…
などとつい想像して楽しんでしまう。

囲碁・将棋が好きな方で、まだ読んでないという方。
一押しですよ!

…と、ここまで書いたところで
いつもの奴いいですか?
せーのっ!

囲碁は? ねぇ、囲碁は?

実際、この作品や「ハチワンダイバー」などが
将棋普及(特に若者への)に果たした影響は大きいであろう。
私はこの前本屋で、雁木(将棋のマニアックな戦法)の本を
立ち読みしている女子高生を見つけ
「うわ、しぶすぎ!」
と思ったものだが、これなんかも
ハチワンの影響なのではないか?
「ヒカルの碁」以降、囲碁を題材に
これらに匹敵する様な作品が出ただろうか?

えーと
えーと
…すごもり君?

いや、あれはあれで好きなんですけどね。

(追記)いつの間にか、ブログのフォントが変わっている。
    何でだろう?
    なんか違和感あるなぁ…
    まぁいっか(←てきとー)

【2012/05/26 13:26】 | 雑談
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